ループはプログラミングの基本であり、コードブロックを繰り返し実行できます。しかし、場合によっては、反復処理をより細かく制御する必要があります。Pythonのbreak
文とcontinue
文は、それぞれループを途中で終了したり、反復処理をスキップしたりすることで、この制御を提供します。
目次
break
文
break
文は、それが含まれているループを直ちに終了します。実行はループのブロックの後の最初の文から再開されます。これは、ループの即時終了が必要となる条件が満たされた場合に特に便利です。
例(for
ループ):
numbers = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]
for num in numbers:
if num == 5:
break # numが5のときループを抜ける
print(num)
print("ループ終了")
このコードは1から4までの数値を出力し、num
が5になった時点でループを終了します。出力は次のとおりです。
1
2
3
4
ループ終了
例(while
ループ):
count = 0
while True:
print(count)
count += 1
if count > 5:
break # countが5を超えたときループを抜ける
これは0から5までを出力し、ループが終了します。
continue
文
continue
文は、現在の反復処理の残りの部分をスキップし、ループの次の反復処理に直接進みます。ループ自体は終了しません。
例(for
ループ):
numbers = [1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]
for num in numbers:
if num % 2 == 0: # 数が偶数かどうかをチェック
continue # 偶数はスキップ
print(num) #奇数のみ出力
print("ループ終了")
これは、偶数の数値がcontinue
文によってprint
文をスキップされるため、奇数のみを出力します。出力は次のとおりです。
1
3
5
7
9
ループ終了
例(while
ループ):
count = 0
while count < 10:
count += 1
if count == 5:
continue # countが5のときスキップ
print(count)
これは、5を除いて1から10までの数値を出力します。
break
とcontinue
の比較
break
とcontinue
の両方ともループの動作を変更しますが、その方法は異なります。break
はループを完全に終了しますが、continue
は現在の反復処理のみをスキップします。どちらを選択するかは、ループ全体を終了する必要があるか、それとも次の反復処理を処理する必要があるかによって異なります。