Matplotlibは、視覚化を作成するための強力なPythonライブラリです。プロットによる効果的なコミュニケーションには、フォントサイズを含む細部への注意深い配慮が必要です。この記事では、Matplotlibプロットのタイトルと軸ラベルのフォントサイズを制御する3つの方法について詳しく説明します。
目次
fontsize
を使用したフォントサイズの直接設定
最も簡単な方法は、タイトルとラベルの設定関数plt.title()
、plt.xlabel()
、plt.ylabel()
内でfontsize
パラメーターを使用することです。これにより、個々の要素を正確に制御できます。
import matplotlib.pyplot as plt
# サンプルデータ
x = [1, 2, 3, 4, 5]
y = [2, 4, 1, 3, 5]
# プロットの作成
plt.plot(x, y)
# 指定されたフォントサイズでタイトルとラベルを設定
plt.title("My Plot Title", fontsize=20)
plt.xlabel("X-axis Label", fontsize=16)
plt.ylabel("Y-axis Label", fontsize=16)
# プロットの表示
plt.show()
必要に応じてfontsize
の値を調整してください。より大きな図では、混雑することなくより大きなフォントサイズに対応できます。
MatplotlibのrcParams
の変更
複数のプロットでフォントサイズを統一するには、MatplotlibのrcParams
辞書を変更します。ここで行われた変更は、ローカルで上書きされない限り、後続のプロットに影響します。
import matplotlib.pyplot as plt
# デフォルトのフォントサイズを変更
plt.rcParams.update({'font.size': 14})
plt.rcParams['axes.titlesize'] = 18
plt.rcParams['axes.labelsize'] = 16
# サンプルデータ
x = [1, 2, 3, 4, 5]
y = [2, 4, 1, 3, 5]
# プロットの作成
plt.plot(x, y)
# タイトルとラベルの設定(上書きされない限り、rcParamsから継承)
plt.title("My Plot Title")
plt.xlabel("X-axis Label")
plt.ylabel("Y-axis Label")
# プロットの表示
plt.show()
このアプローチは、視覚化の一貫性を確保します。特定の要素設定(axes.titlesize
など)は、一般的なfont.size
設定を上書きすることに注意してください。
図と軸のサイズによる間接制御
フォントサイズを直接設定するわけではないですが、図と軸の寸法を調整することで、フォントサイズの見かけが間接的に影響を受けます。より大きなプロットはより多くのスペースを提供し、より大きなフォントを読みやすくします。
import matplotlib.pyplot as plt
# サンプルデータ
x = [1, 2, 3, 4, 5]
y = [2, 4, 1, 3, 5]
# オブジェクト指向アプローチを使用してプロットを作成
fig, ax = plt.subplots(figsize=(10, 6))
ax.plot(x, y)
# オブジェクト指向の方法を使用してタイトルとラベルを設定
ax.set_title("My Plot Title", fontsize=20)
ax.set_xlabel("X-axis Label", fontsize=16)
ax.set_ylabel("Y-axis Label", fontsize=16)
# プロットの表示
plt.show()
plt.subplots()
のfigsize
パラメーターは、図のサイズを制御します。特に複雑なプロットでは、より良い構成のために、オブジェクト指向アプローチ(ax.set_*
関数)が一般的に推奨されます。
これらの手法を組み合わせることで、Matplotlibの視覚化におけるフォントサイズを効果的に管理し、より明確で視覚的に魅力的なプロットを作成できます。