このチュートリアルでは、リポジトリ内のファイルを管理するための必須Gitコマンドについて説明します。ファイルの削除、名前変更、移動について学び、プロジェクトの履歴をクリーンで正確に保ちます。
目次
Gitによるファイルの削除
Gitリポジトリからファイルを削除するには、ローカルからファイルを削除し、その変更をGitの履歴に記録する必要があります。ファイルエクスプローラーからファイルを削除するだけでは、Gitの追跡には影響しません。
- ローカルからのファイル削除:オペレーティングシステムのツール(例:Linux/macOSでは
rm
、Windowsではdel
)を使用してファイルを削除します。 - 削除のステージング:
git rm
コマンドを使用して、Gitに削除を知らせます。
git rm <ファイル名>
例:git rm my_file.txt
- 削除のコミット:変更をコミットして、削除をGitの履歴に記録します。
git commit -m "my_file.txtを削除しました"
説明的なコミットメッセージを使用してください。
複数のファイルの削除:ワイルドカードを使用します。
git rm *.txt # .txtで終わるすべてのファイルを削除します
強制削除(注意!):-f
(強制)フラグは、ステージングエリアとローカルディレクトリからコミットされていないファイルを削除します。元に戻せないため、注意して使用してください。
git rm -f <ファイル名>
Gitによるファイルの名前変更
git mv
コマンドを使用してファイルの名前を変更します。このコマンドは、ローカルファイルとGitの追跡の両方を更新します。
git mv <古いファイル名> <新しいファイル名>
例:git mv my_file.txt my_document.txt
名前変更後、変更をコミットします。
git commit -m "my_file.txtをmy_document.txtに名前変更しました"
Gitによるファイルの移動
git mv
はファイルの履歴を保持しながら、ファイルの移動を効率的に処理します。古い場所からの削除と新しい場所への追加を組み合わせます。
git mv <ソースパス> <デスティネーションパス>
例:my_file.txt
をdocs
ディレクトリからreports
ディレクトリに移動するには:
git mv docs/my_file.txt reports/my_file.txt
変更をコミットします。
git commit -m "my_file.txtをdocsからreportsに移動しました"
git mv
を使用することが重要です。手動で名前変更/移動してからgit add
/git rm
を使用すると、ファイルの履歴が失われます。Gitはそれを新しいファイルとして扱います。