このガイドでは、バッチファイル(.bat)を使用して一般的なWindowsタスクを自動化する、シンプルながらも効果的な方法を紹介します。コンピューターのシャットダウン、再起動、ログオフを行うスクリプトの作成方法を、解説とトラブルシューティングのヒントと共に説明します。
目次:
シャットダウンバッチファイルの作成
Windowsコンピューターをシャットダウンするバッチファイルを作成するには、次の手順に従います。
- メモ帳または任意のテキストエディターを開きます。
- 次のコマンドを入力します:
shutdown /s /t 0
/s
:システムシャットダウンを指定します。
/t 0
:タイムアウトを0秒に設定し、すぐにシャットダウンします。作業を保存する時間を確保するには、「0」を数値(例:「60」で60秒の遅延)に置き換えます。 .bat
拡張子(例:shutdown.bat
)でファイルを保存します。
このファイルをダブルクリックすると、コンピューターがシャットダウンします。実行する前に必ず作業を保存してください!
再起動バッチファイルの作成
再起動バッチファイルの作成方法は同様です。
- メモ帳またはテキストエディターを開きます。
- 次のコマンドを入力します:
shutdown /r /t 0
/r
:システムの再起動を指定します。
/t 0
:タイムアウトを設定します(必要に応じて変更します)。 .bat
拡張子(例:restart.bat
)でファイルを保存します。
このファイルを実行すると、コンピューターがすぐに再起動します。
ログオフバッチファイルの作成
現在のユーザーセッションをログオフするには、次の手順に従います。
- メモ帳またはテキストエディターを開きます。
- 次のコマンドを入力します:
shutdown /l
/l
:現在のユーザーをログオフします。 .bat
拡張子(例:logoff.bat
)でファイルを保存します。
これによりログオフされます。保存されていない作業は失われます。
高度なバッチファイルテクニック
バッチファイルはより強力になります。いくつかの例を以下に示します。
- 遅延の追加:
timeout
コマンドを使用します。例:timeout /t 60 & shutdown /s
(シャットダウン前に60秒待機します)。 - コマンドの連結:複数のコマンドを1行ずつ追加できます。例:
taskkill /f /im notepad.exe & shutdown /s
(シャットダウン前にメモ帳を閉じます)。 - 条件付きロジック:より複雑なシナリオには
if
文を使用します。これには、バッチスクリプトのより深い理解が必要です。
トラブルシューティング
- バッチファイルが機能しない:
.bat
拡張子で保存されていること、管理者として実行されていること(右クリック、「管理者として実行」)を確認します。タイプミスがないか確認してください。 - 予期しない動作:コマンドプロンプトで
shutdown /?
を使用して、完全なコマンドラインヘルプを参照してください。 - 権限の問題:特定のコマンドを実行するには、管理者権限が必要な場合があります。